儚さと永遠が同時に描かれている絵

Evergreen, 2023 (15th painting of Love Series)

Keiko Yamada

Acrylic Painting on Canvas

36 x 30 inch

皆さんは、幸せな時に「これが永遠に続けば良いのに」と願ったことや、ある苦しみが永遠に続くような気がして気が重くなったことがないでしょうか。

私たちそれぞれいろんな「永遠」を感じた経験があるかと思いますが、不思議だと思いませんか。この世の中、目に見えるもの、形あるもので永遠に存在する、永遠に残るものなどあるのでしょうか。

いろんな苦しみが多いこの世の中、「幸せ」が永遠に続けばどんなに良いでしょうか。

私たちは常に一時的なものに囲まれています。

どんなに丈夫なものでも時間と共に衰えてしまう。

桜のように美しいものも、いつか散ってしまう。

この絵画、Evergreen は、あえて「儚く、限りあるもの」と「永遠に残るもの」の比較を思い巡らすことができるように書いてあります。

まず、ピンクの花びらは一時的なものを表しています。いかに美しい花でもいつかは散ってしまうからです。

📖　PAUSE ＆ REFLECT（思い巡らす）～儚く、限りあるもの

１

「儚く、限りあるもの」だけれど、大切に感じているものは何ですか？

２　

「儚く、限りあるもの」なのに、「これは当たり前にある」と思い込んでしまっているものはありませんか＞

３

「儚く、限りあるもの」だと分かっていながら、手放せずにいるせいで、失っている自由はないでしょうか？

🌸　🌸　🌸　🌸

誰でも幸せを感じる時に、「これが永遠に続けばいいのに」と願うことは自然かと思います。

でも続かないからこそ、私たちは葛藤します。

それこそ、一時的であってほしい苦しみの方が「永遠」のように思える時もあります。

聖書には「永遠」についてこんなことが書いてあります。

私たちは見えるものにではなく、見えないものに目を留めます。

見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くからです。

第二コリント人への手紙4章18節

この作品では、ピンクの花びらとは対照的に力強く流れる川によって永遠を現しています。

📖　PAUSE ＆ REFLECT（思い巡らす）～永遠について

１

「永遠に残るもの」が実際にあるとすれば、何だと思いますか？

２　

そもそも永遠という考えを、なぜ人は持っていると思いますか。

３　

見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くと思いますか。

🌸　🌸　🌸　🌸

永遠に続くもの？そんなもの、あるわけがない。

すべてはやがて滅び、命もいつか尽き、形あるものは消えていく。

「あなたは私の心に永遠に生き続ける」といった、美しい詩的な表現としてなら使えるかもしれません。そう思う方もおられるでしょう。

そんな中、聖書では不思議なことが書いてあります。その不思議な言葉から今回の作品の着想を得ています。

愛は決して絶えることがありません。

第一コリント人への手紙13章8節、新改訳2017

愛は永遠に続きます。（リビングバイブル訳）と訳してあるものもあります。

愛！？愛なんてますます永遠に続かないものじゃないの？

でもここに書いてある「愛」とは変わりやすい愛情関係や、執着という名の愛でもありません。聖書によると、それは目には見えなくとも確かに存在しておられ、この世全てを創造された神様自身を指しています。

その神様は、私たちのために驚くべきことをしてくださいました。約2000年前、人として地上に来られ、十字架において私たちの汚れの代価を完全に支払ってくださったのです。しかも私たちがまだ「神などいらない」と背を向けていたときに、そうしてくださったのです。

その事実を信じる信じないかが、私たちがその愛を味わえるかどうかを決定します。神は、やがて滅びる体を持つ私たちに、十字架を通して永遠のいのちへの道を開いてくださいました。

そのゆえに、花びら（儚さの象徴）と命の川（永遠の象徴）が交差して十字架を表しています。

📖　PAUSE ＆ REFLECT（思い巡らす）～愛について

１　

有名な哲学者であり数学者でもあるパスカルはこう言いました。

「人間の心には神（愛）によってしか埋められない”空洞”がある」

この言葉に対して、あなたはどう思いますか？

２　

私たちの感じる「虚しさ」を、麻痺させるのではなく、満たすことができるのは何だと思いますか。

頭ではわかっているのに、心では違うと感じ、つい行動が伴わないことはありませんか？

３　

あるクリスチャンの教授がこう語りました。

「まるでキリストが1000年間来られないかのように計画し、まるで明日来られるかのように生きなさい」

「永遠」ばかりに目を向けて、今しか与えられていないことを見失ってはいませんか？「今日しかできないこと」は何だと思いますか？

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。＾＾