コテコテ関西弁トーク最終回 (2002年9月リバイバル新聞に連載)
上野五男牧師
今年の夏も、日本へ行って演歌伝道させてもろうたんや。
暑さには強い演歌牧師も、今年の夏は暑うてホンマ難儀した。
東京を皮切りに関西、中国、四国、九州地方を巡回させてもろうた。

今回は約40日という長丁場やった。
招いてくれはった教会の先生や皆さん、おおきにな。毎年、日本へよせてもらうんやけどな、最近、嬉しいことはゴスペル演歌がだんだん用いられてきてるんやなということを肌で感じることや。
演歌伝道をはじめた最初のころは、ゲテモン扱いみたいにされたけど、実際、ライブの演歌コンサートで決心する人たちが起こされるので、ゴスペル演歌は伝道に使えるんやな、とだんだん認めてくれる教会が増えてきたんやな。
こら嬉しいもんや。
ライブをやるといろんな人に会えておもろいで。
こわいもの見たさで様子をうかがいに来られる牧師先生が、コンサートが終わったら、「今度、日本にくるときは、うちの教会を予定に入れといてくれへんか」と言ってくれはるしな。
今回の伝道旅行での感動物語をいくつか披露するで。
四国の山間地にある教会では、教会の近所の人たちもいっぱい来られて満員御礼。
会堂建築して間もない教会で演歌コンサートははじめての試みや。
懐かしの演歌メロディーから、ゴスペル演歌、救いの証しやメッセージを喜んで聞いてくれはるんやな。
因習の強い土地で、地域に根を下ろして地道に伝道してはる姿に感動。
伝統を重んじ、真面目でカターイ(?)と言われている教会でもゴスペル演歌コンサートをさせてもろうた。
集会後、「教会にきてこんなに笑ったのははじめて」と言われたときは、演歌牧師も感動。
まあ、コンサートでは、ジョークとボケとツッコミの波状攻撃をかますからな。
福岡市の教会では、お客さんと歌う時間が盛り上がってな、「津軽海峡冬景色」を一緒に歌って会堂がカラオケボックスみたいになって感動。
ホントみんな解放されてええ雰囲気になったんや。
こんなときが福音を語るチャンスやねん。
福岡県南部の教会では、壮年会でゴスペル演歌の「神は愛です」を練習して、昨年のクリスマス会で歌ったら、拍手喝采で大受けした話を聞いて感動。
この教会では、礼拝後、ゴスペル演歌の練習をしていて、演歌牧師も参加させてもらって、またまた感動。
熊本の病院では、待合室で演歌コンサートをさせてもらって感動。
博多の教会の先生は、「ゴスペル演歌がこんなにええもんとは思わんかった」と感動してくださる姿を見て感動。
京都の教会では、日曜礼拝にもかかわらず、音楽伝道礼拝をさせてもろうてな。
演歌をガンガン歌って証しとメッセージして招きをしたら、決心する人が起こされて感動。
東京の若者の集会では、おひねりが次々と飛んできて体のあちこちに当たりまくって笑い転げて倒れて感動。
まだまだ書ききれへんけど、今、演歌牧師が願うのは、ゴスペル演歌を歌う人がもっと出てきてくれることや。
やっぱり、演歌好きな人に伝道するのはゴスペル演歌が一番やで。そねん思わへんか。
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